◆ Springer社から出版される落合栄一郎氏の著書。
- 3号機の爆発は、水蒸気爆発に続いて、核爆発が起こった可能性がある。
- 高温の燃料棒にかかった水が急激な膨張 (水蒸気爆発) を起こし、それがプール内に貯蔵された燃料棒間の水の遮蔽を壊し、瞬間的に超臨界状態を引き起こし、核爆発につながった、とする説を主張。
- その場合、核分裂の生成物だけでなく、ウラン238、同235、プルトニウム239、中性子などが放出されたことになる。実際に、プルトニウム239 が原発から数十キロの所で、また中性子が原発敷地内で、それぞれ検出されている。
- 米国EPAの観測データによれば、福島事故後にプルトニウム239、ウラン238 の急増が 、特にハワイ、アラスカ、グアム、カリフォルニアで記録されている。
◆ 2013年9月27日付 フクシマ・ヴォイス
- 9月18日に、気象庁気象研究所の青山研究官が、ウィーンで開催されたIAEA の科学フォーラムで、福島第一原発から、セシウム137 とストロンチウム90 が1日あたり合計600億ベクレル、外洋に向け放出されていると報告した件。
- 青山研究官は、事件直後、研究を政府に検閲された。まず、環境中の放射線測定のための資金を止められ、測定を行わないよう指示された。次に、ネイチャー誌に発表予定だった Ken Buesseler 氏との共著である研究成果を、公表しないよう指示された。この研究によれば、1986年のチェルノブイリ事故による黒海とバルト海の[放射能]汚染と比べて、福島の海洋汚染は数ケタ汚染度が高い。
- 福島第一原発 5号機・6号機は、冷却用に港湾内の水を汲み上げ、排水を港湾北側に、すなわち直接太平洋に、排出している。この事実は、安倍首相の悪名高い [港湾内で]「完全にブロック」発言を無効にするものである。
http://fukushimavoice-eng2.blogspot.jp/2013/09/how-scientist-was-censored-by-japanese.html
◆ 2013年9月26日付 ウォール・ストリート・ジャーナルの「日本リアルタイム」
- 原子力規制委員会は、福島第一原発の状況についての正確な情報を国際的に提供するために、IAEAと連携することを発表した。(→塾長コメント: いよいよ国際管理への第一歩か。)
- この原子力規制委員会の取組とは別に、同原発で何が起きているのか、という海外からの問い合わせには、現在首相官邸のチームが対応しており、英語のサイトも開設済みである。(→塾長コメント: 英語による「東大話法」に挑戦するという、壮大な取り組み。)
(http://www.kantei.go.jp/foreign/96_abe/decisions/2013/osensui_e.html)
◆ 2013年8月6日付 WERU News Report (米国メイン州のラジオ局)
原子力分野で30年の経験を有する Dean Wilkie 氏:
(ポッドキャストの28分過ぎ)
- 建屋の下や付近の土壌が水で飽和しつつあり、大量の地下水の汲み上げによって、地面が陥没する可能性がある。土壌に裂け目があることも知られている。
- 原発敷地内の大きな鉄塔の根元の土壌が水で過飽和になり、土砂崩れが発生し、電柱が倒れて、5・6号機の電源喪失の一因となった、という事例もある。
http://archives.weru.org/weru-news-report/2013/08/weru-news-report-8613/