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【フクシマ・タイムズ】 2013年9月7日 東電の能力に疑問

「フクシマ・タイムズ」と題して、英語による福島第一原発関連の最新報道をピックアップし、記事のエッセンスや注目点をご紹介します。

◆ 2013年9月4日付 ニューヨーク・タイムズ紙

  • 東電にこの危機を管理する能力と専門性があるのか疑問視する声が出ている。これまで東電は技術的な応急処置に終始し、困難な決断を先送りしてきた。今回の日本政府案の凍土壁も同じことではないか。
  • これまでの除染の取り組みは、国民の批判をかわし、原子力産業を外部の監視から守るためにやっているにすぎない。
  • 燃料棒を原子炉から取り出す作業は、スリーマイル島の事故の時も困難を極めた。今回の爆発等による破損の度合いを考えると、果たして燃料棒を取り出すことが技術的に可能なのか、疑問視する者もいる。燃料棒が既に建屋の下の地面まで貫通している可能性について警告する専門家もいる。
  • ソ連がチェルノブイリでやったように、炉をコンクリートで覆い固める方法を検討すべき、という意見もある。しかし、日本政府がそれを避けようとする一つの理由は、それをやると国民の反原発志向が更に高まる恐れがあるからではないか。

http://www.nytimes.com/2013/09/04/world/asia/errors-cast-doubt-on-japans-cleanup-of-nuclear-accident-site.html

◆ 日本政府や東電は、「汚染水は港内に留まっており、太平洋には流出していない」と主張。
だが、東京海洋大学の神田穣太教授によれば、港内の水のうち 44% が毎日港外に流出している。
(2013年9月6日付 ENENEWS)

http://enenews.com/top-japan-officials-and-tepco-all-now-claim-fukushima-contamination-is-staying-inside-port-and-not

◆ 2013年9月6日付 英国ガーディアン紙

原子力規制委員会 田中俊一 委員長: 「東電が放射能汚染の度合を『mSv/時』という単位で表したのは、科学的に許容できない。重さを cm で表すようなものだ。人間の被曝レベルではなく、水に含まれる放射能レベルを表す単位である、ベクレルを使うべき。」

http://www.theguardian.com/world/2013/sep/06/south-korea-fish-japan-fukushima

◆ 元・原子力エンジニアの話。「4号機の使用済み燃料。公表された写真では、多くが損傷を受けているようだ。 11月にはプールから使用済み燃料を引き揚げる計画だが、どうやって未臨界の状態に保つのか。満足の行く回答は得られていない。」
(2013年8月15日付 Nutrimedical Report)

http://enenews.com/nuclear-engineer-fuel-unit-4-pool-appears-damaged-will-fall-apart-pull-make-sure-radiation-monitor

◆ 8月5日付 AP通信

福島第一原発の作業員を定期的に診察している医師らの話。うつ、将来への不安、絶望感、 士気の低下、などを抱える作業員が増加しており、これらが人為的ミスやサボタージュにつながる危険について警告している。

http://enenews.com/ap-fukushima-daiichi-workers-could-try-to-sabotage-plant-warns-their-doctor

◆ 韓国の水産物輸入禁止を受け、ハワイでも水産物の放射能汚染への懸念が高まっている。
(9月6日付 KHON (ハワイのテレビ局))

http://enenews.com/tv-radiation-leaks-in-japan-lead-to-fish-worries-in-hawaii-concern-as-to-whether-seafood-coming-into