◆ 2013年10月24日付 ニューヨーク・タイムズ
- 福島近海の広範囲の海底において、新たにホットスポットが発見されている。
- 海溝における放射線レベルは、通常時間とともに弱くなるはずである。なぜなら、海流によって、放射性の粒子の上に新たな堆積物が積もっていくからだ。しかし、[海底ホットスポットの存在は、] 原発からの新たな汚染が海底を覆っている可能性を示している。
- 加えて水産庁によれば、福島沖で獲れた、海底で餌を取る魚種の中には、10匹中1匹を超える割合で、政府基準値を超える量の放射性セシウムに汚染されているものがある。
- 海洋学者であり、海中の放射線に関する専門家である [気象庁気象研究所の] 青山道夫研究員は、最近の放射線量の急上昇の度合や地下水の量から、放射性のセシウム137が今や300億ベクレル/日の割合で太平洋に漏洩している可能性がある、と結論付けた。これは、昨年比 約3倍である。青山氏の推計によれば、ストロンチウム90も同様の割合で太平洋に流入している可能性がある。