◆ 2013年9月19日付 豪ABC (Australian Broadcasting Corporation) のTV放送
地下水研究者の丸井敦尚氏 (動画の4分過ぎ):
- タービンと原子炉建屋が現在建っているところには、かつて川が流れていた。だから地下水はそこを非常に速く流れており、[放射能] 汚染を広げている。東電は、このような事態になる可能性があることは予想できたはずだ。
Mark Willacy 記者:
- しかし、最悪の事態はこれから訪れる、という警告がある。というのも、原発の地下深くに巨大な汚染水たまりがあって、ゆっくりと海に向かって進んでいる、と考えられているからだ。
http://www.abc.net.au/7.30/content/2013/s3852675.htm
◆ 18日、気象庁気象研究所の青山研究官は、ウィーンで開催されたIAEA の科学フォーラムで、福島第一原発から、セシウム137とストロンチウム90が1日あたり合計600億ベクレル、外洋に向け放出されていると報告した。
福島の惨状を世界に向け発信し続けている、Fukushima Diary さんのサイトに、そのプレゼン資料 (pdf) が掲載されています。
http://fukushima-diary.com/2013/09/japan-meteorological-research-institute
(ご参考記事:47news)
http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013091801001988.html
◆ 2013年9月20日付 Common Dreams (米国のNPO) のサイト
東電が 11月からの作業を予定している、4号機プールからの使用済み燃料の取り出しについて。
- 世界は、キューバ危機以来、最も危険な瞬間に直面している。
- 東電も日本政府も、この作業に対処できる科学的・技術的・財政的資源を有していない。
- この状況に対処するためには、人類が動員し得る最高の科学者・技術者らによる、全世界的な協調的取り組みが必要だ。
- 福島に由来する放射性降下物を浴びたマグロが、カリフォルニア沖ですでに捕獲されている。
- 水蒸気の煙は、地下のどこかでまだ核分裂が続いている可能性を示している。
- 福島原発の敷地内には、合計で11,000以上の核燃料集合体が散在している。米エネルギー省の元高官 Robert Alvarez 氏によれば、同敷地内には、チェルノブイリから放出された量の85倍もの致死性のセシウムが存在する。
- 使用済み燃料はジルコニウム合金に覆われている。この合金は、空気にさらされると 自然発火する。この合金に覆われていない状態の燃料棒が発する放射線は、近くに立つ人間を数分間で死に至らしめる。
- 4号機で燃料棒の火災が新たに起これば、致死性の放射性毒物が、何世紀にもわたって放出され続けることになる。
- 村田光平 元大使:「これは人類の生存に関わる問題だ。」
- 我々 (Common Dreams) は、この燃料棒取り出し作業に、全世界の科学技術界を動員するよう、国連とオバマ大統領に請願している。
- 我々の行動に残された時間は、せいぜい2ヶ月しかない。
https://www.commondreams.org/view/2013/09/20-1
◆ 2013年9月21日付 英国エコノミスト紙
自民党は 3・11 以前に比べて、原子力に批判的な議員が増え、甘利経産相など原子力支持者の影響に対抗している。彼らは、原発の再稼働が、2016年に予定されている次の総選挙を前に、不利益になりかねないと考えている。連立相手である反原子力の公明党の存在も、政府にとって幾分かは制約になる。