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【フクシマ・タイムズ】 2014年1月15日 トモダチ作戦 水兵の証言


「トモダチ作戦」に参加した水兵らの証言などをご紹介します。米国でも真実を求める声が高まってきていますが、放射能の影響を頑 (かたく) な否定する米国政府の姿勢は、日本政府や東電に劣らずひどいものがあります。

◆ 2014年1月14日付 米ミリタリー・タイムズ

  • 米上下両院の議員らが、国防総省に対して、トモダチ作戦に参加した米水兵らに生じた疾患のデータを議会に開示するよう求めている。また議員らは、水兵らの放射線被曝を防ぎ最小限に抑えるために、あるいは被曝した水兵らを治療するために、国防総省がどんな措置を講じたのかについても、詳細な説明を求めている。議員らの要求は2014年度の包括予算案に含まれており、予算案が成立すれば、4月15日までに議会にレポートが提出される予定だ。
  • 国防総省および米海軍は、作戦参加者の放射線被曝量は大したものではない、と主張している。

http://www.militarytimes.com/article/20140114/NEWS/301140016/Lawmakers-seek-data-sailors-exposure-Fukushima-radiation

◆ 2014年1月13日付 WUSA9.com

米空母ロナルド・レーガンに搭乗してトモダチ作戦に参加し、身体が麻痺した米海軍行政官の話。

  • 以前はゴルフやハイキングや肉体トレーニングなどが好きだったが、トモダチ作戦参加から8ヶ月たった2011年11月、体調に異変が起き始めた。33歳のときだった。疲労を感じるようになり、自分自身でないような気がし始めた。トラックを運転して仕事に向かう途中、気を失って縁石に乗り上げた。
  • 「熱が出始め、リンパ節が腫れだし、寝汗をかき、けいれんが起き、脚の感覚がなくなり始めた。脚に第二度熱傷を負っても脚の感覚がない。」やがて脚が動かなくなり、今は車椅子生活を余儀なくされている。
  • 「まだ診断も下りていないし、放射線との関連を認めてくれる医師を探すのにも苦労している。」
  • 「船は、5時間以上も放射性プルームの中にいた。放射能に汚染された [ガレキなど] 廃棄物をろ過浄水システムに吸い込んでおいて、どうして乗員への健康リスクはない、なんて言えるのか?」 (訳注: 船上では、海水を脱塩して飲用・入浴用の水として使っていた。)
    国防総省は、放射線被曝量は自然界における被曝量1ヶ月分未満に相当し、安全なレベルだったと主張している。

http://www.wusa9.com/story/local/2014/01/11/4465023/

◆ 2013年12月22日付 ニューヨーク・ポスト

米空母ロナルド・レーガンに搭乗して「トモダチ作戦」に参加した水兵 Lindsay Cooper の証言。

  • 「飛行甲板に立っていると、温かい突風が吹いて来て、突然雪が降り出した。」雪は金属の味がした。「放射性の雪だ」とふざけていた。だが、今や「甲状腺の具合が悪く、体重が1ヶ月で約30キロ落ちたか思うと、次月に元に戻ったりする。月経周期が一回に6ヶ月も続く。妊娠もできない。心身を破壊されてしまった。」
  • 空母レーガンは、放射能汚染のため、日本・韓国・グアムへの入港を拒否され、タイが受け入れるまで 2ヶ月半の間海上を漂っていた。その間、乗員らは激しい下痢に苦しんだ。「みんな、廊下で糞を垂れていた。」

 

  • 船体の放射能を測定する任務に割り当てられた Michael Sebourn の証言によれば、放射能は非常に危険なレベルであった。ある時など、空気中の放射線が、安全とされるレベルの300倍を示したという。同氏は、酷い鼻血や頭痛、身体が衰弱していく病などを患っている。身体の右半身の力を60%失い、手足が目に見えて縮んでしまった、という。
  • 東電を訴えている原告団の Paul Garner 弁護士によれば、70人以上の水兵が何らかの放射線性の病を患っており、その内、半数以上が何らかのガンである。白血病、精巣ガン、子宮出血、ポリープなど甲状腺の病、などが観られる。次月にサンディエゴの連邦裁判所で行う予定の再提訴では、原告が70人を超える見込み。

http://nypost.com/2013/12/22/70-navy-sailors-left-sickened-by-radiation-after-japan-rescue/

◆ 2014年1月10日付 KEBK (カリフォルニアのラジオ局)

  • 福島原発事故による米国太平洋岸の放射能汚染について、カリフォルニアの州議会議員が透明性を強く求め始めた。
  • 米国連邦政府は、福島の放射能はカリフォルニアを脅かすものではない、と主張している。

http://www.kfbk.com/articles/kfbk-news-461777/is-fukushima-radiation-coming-to-california-11963863/#ixzz2qBkiEdBI