◆ 2013年9月26日付 ザ・デイリー・ビースト紙 (米国の報道サイト)
- 同紙が入手した、日本の先天性異常に関する未発表データによれば、 出生時の先天性異常* の割合を示す「有病率」の値が、2011年には 2.43%と、[データが公表されている] 1999年以降で最高の値を示した。 2010年の 2.31% から微増した。 (* 例えば、心臓に穴が開いている、心房中隔欠損症など。)
- この値は、放射線専門家の間で正常値とみなされている値よりは、まだ低い。
- このデータは、横浜市立大学が編集した、先天性形成異常に関する2011年報告書によるもの。日本全国の170の病院において、2011年 (暦年) に生まれた新生児を調査。 同大学は、10年以上にわたり、日本の先天性異常を研究している。
- 1999年以来、同大学は同報告書を毎年5月頃に公表してきたが、今年はデータを公表しなかった。 度重なる要求に応え、同大学はようやく2011年のデータを提供したが、まだ一般には公開されていない。 また、同大学は県別の値を公表していない。2012年のデータは、まだ回収中である。
- 編集責任者の平原史樹 (ヒラハラ フミキ) 博士: 「県別のデータを比較する意味がない。私見では、2011年以降、先天性異常の有意な増加は見られない。」 2006年以降、「有病率」は増加傾向にあり、平原博士は、女性の高齢出産が増えているためではないかと疑っている。
- 英国の放射線専門家 Ian Fairlie 博士は、意見が異なる:「必要なのは、月別・県別の内訳だ。」
(2013年11月18日追記)
- 日本政府には、企業の不正行為に起因する、健康被害についての不都合な情報を検閲してきた歴史がある。例: 1950年代・60年代の水銀中毒事件、80年代のHIV汚染血液 [製剤] 事件、90年代のダイオキシン汚染問題。
- 日本政府は、広範な被害を示す可能性がある詳細な疫学的調査を、しばしば避けてきた。水俣の水銀中毒事件では、日本政府は汚染源の企業群と協働して、病の原因や範囲を示す証拠を極小化することすらした。
◆ 2013年11月13日に見つかった1号機格納容器の穴については、14日付のジャパン・タイムズ、FOXニュース、15日付のウォール・ストリート・ジャーナル、など複数のメディアが報じています。概ね、事実を淡々と報道するスタンスです。