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【フクシマ・タイムズ】 2014年3月18日 広がる核への幻滅、他


◆ 2014年3月17日付 PlanetarianPerspectives.net

「フクシマ後に広がる核への幻滅」

  • テネシー峡谷開発公社 (TVA) 元理事長のS. David Freeman氏: 「フクシマは我々への最後の警鐘だ。米国にある104基の原子炉は、段階的に廃止せねばならない。すばり言おう。原子炉が我々を葬り去る前に、我々が原子炉を葬り去らねばならない。」
  • 核の信奉者は少数派であり、その数は着実に減少中。彼らは、圧倒的な反証をよそに、まだ原子力にバラ色の妄想を抱いており、「原子力ルネッサンス」の推進を続けようとしている。
  • 動画『廃炉 カリフォルニアからフクシマへ』
    2013年6月にサンオノフレ原発の廃炉を勝ち取った、カリフォルニアの反原発運動について。

http://www.planetarianperspectives.net/?p=1287

◆ 2014年3月16日付 ニューヨーク・タイムズ

「福島の放射能計測値に懸念」

(注:当初、記事の見出しは 「福島メルトダウンを計測する努力を押しつぶす (Squelching Efforts to Measure Fukushima Meltdown)」 だったが、17日付で修正された。)

  • 2011年3月の福島原発事故後、気象庁気象研究所の青山道夫研究員は、太平洋表層水中の放射性セシウム137が、チェルノブイリ事故後の汚染の1万倍に達する可能性があると述べた。2ヶ月後、青山氏がこの研究結果をネイチャー誌に発表しようとしたところ、研究所長から電話があり、論文から青山氏の名前を削除するよう命じられた。論文は発表されなかった。
    青山氏: 「福島の放射能がチェルノブイリより酷いと発表したくなかった、と所長から後で言われた。」
    この所長はすでに退職しており、本記事へのコメントを拒否。
  • 青山氏が受けた圧力は、珍しいことではない。日本の大学の研究者らは、原発事故から3年たった今でも、事故の影響を小さく見せるよう圧力を受けていると感じる、とオフレコで発言。研究費や大学の支援が得られない、と言う者もいる。妨害を受けたり、国民に不安を与えるデータは避けるよう求められた事例が幾つもある。複数の教授が福島周辺の県で放射能を測定しないよう命じられた、という話がある。
  • 大瀧丈二 琉球大学准教授: 「この手の研究に関与するのは、政治的に危険なのだ。」
    大瀧氏は、福島の放射能が蝶に奇形を引き起こしているとする論文を執筆。氏の研究は個人からの寄付で賄われており、民衆が氏の研究を支持している表れだという。
  • Timothy A. Mousseau サウスカロライナ大学教授の事例。同教授は、鳥や昆虫への放射能の影響を研究し、福島の種の一部に異常が観られるとする論文を発表。ある事例では、日本人教授とポスドク二名が、氏の研究結果と関わりを持つことを恐れて、共同研究論文から手を引いた。
    Mousseau 教授: 「自己検閲をしているか、日本の教授達が上位者から警告されていることは、明確だ。」「[除染と称して] 土を動かすのに何兆円もつぎ込んで、環境評価にはほとんど費やしていない。」

http://www.nytimes.com/2014/03/17/world/asia/concerns-over-measurement-of-fukushima-fallout.html

◆ Journal of Environmental Radioactivity, Volume 132, June 2014 (環境放射能学会誌)

  • 福島第一原発20km圏内の道路脇100ヶ所超から回収した「黒い物質」の分析。プルトニウム、アメリシウム、キュリウムなどの超ウラン元素を検出。福島第一原発の核燃料が、おそらく微粒子の形で環境に放出されたもの。

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X14000162

「黒い物質」 の最終処分場は、この方の胃袋に決定!
「プルトニウム239は、32グラムまで飲み込んでも大丈夫」 という北大・奈良林教授に、ぜひ食べて処理していただきましょう。