「Q」2018年8月15日付投稿 第1894番に、ベッドの上でくつろぐグロリア・ヴァンダービルトの写真が掲載された。

写真の出典は、2011年8月22日付 Quite Continentalであると判明する。写真のキャプションから、グロリアと一緒に写っているのは、グロリアの二人の息子カーターとアンダーソン・クーパー(の幼き日の姿)だと確認できる。
(出典)2011年8月22日付 Quite Continental
Style Icons: Gloria Vanderbilt and Gertrude Vanderbilt Whitney
https://quitecontinental.net/tag/gertrude-vanderbilt-whitney/
同様の写真が掲載されている2019年6月18日付 Town & Countryの記事によれば、写真は1972年に [ニューヨーク州の高級住宅街] サウサンプトンのグロリアの自宅にて撮影されたものだ。

(参考)2019年6月18日付 Town & Country スライド4参照
At home in Southampton with Anderson and Carter
The family on a bed in their home in Southampton in 1972.
https://www.townandcountrymag.com/style/home-decor/g28068175/gloria-vanderbilt-house-photos/
「Q」は前掲の投稿第1894番の中で、この写真が「普通か?(Normal?)」と問うている。そう言われて目を凝らせば、ベッドの上に写っている神棚のようなものが、何やら尋常でない雰囲気を醸し出している。拡大してみると、祭壇の上に裸の人体が横たわって血を流しているようだ。祭壇の周りでは火が燃え盛っているようにも見える。向かって左側に見えるのは、斬り落とされた人の首が天への梯子を登っているところだろうか?
祭壇の拡大図
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「Q」界隈では、祭壇の上に立っているのはカルタゴの女神タニトではないか、という解釈が試みられている。この神棚のようなものは、フェニキアの人身御供(ひとみごくう)の儀式を表現しているのだろうか?
(参考)人身御供を行った古代フェニキアの秘密儀礼とは?「邪神モレク」の神殿/鈴木革
https://web-mu.jp/history/38643/
フェニキア人の葬儀の石碑
タニトの象徴
(参考)ブリタニカ「タニト」の項
タニトはカルタゴの主神たる女神で、[ギリシャ神話の] アシュタルテに相当する。彼女は天界と何らかの関係があったようだが、同時に母なる女神でもあり、豊穣の象徴がしばしば彼女の表現に添えられている。彼女はおそらく、カルタゴの主神バアル・ハモン(またはアモン)の妃であり、しばしば “バアルの顔 “という属性を与えられた。
Tanit
ancient deity
https://www.britannica.com/topic/Tanit
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