- 松田聖子と神田正輝の結婚は、石原裕次郎と聖子の愛人関係および子作りプロジェクトを覆い隠すための偽装工作だった(【あまのじゅく メモ No.3】 「松田聖子=石原裕次郎の愛人」説 参照)
- 岡田有希子は神田正輝と交際していたが、上記偽装工作のために、正輝との関係の清算を余儀なくされた
と仮定しよう。有希子と正輝の引き離しに、有希子と聖子の所属事務所であるサンミュージックは果たして関与していただろうか?
私は、関与していた可能性は大いにあると思う。それを示すのが、ユッコの生前最後のシングルとなった『くちびるNetwork』だ。松田聖子が作詞、坂本龍一が作曲を手掛けたこの曲は、ユッコのシングルとして初めてオリコンチャート1位を獲得している。
岡田有希子 くちびるNetwork 最後の出演 Yukiko Okada
だが、作家陣の話題性を抜きにすれば、失礼ながらこの曲はそれほど良い歌とも思われない。個人的には、竹内まりや作詞・作曲の3rdシングル『-Dreaming Girl- 恋、はじめまして』や6thシングル『哀しい予感』の方が、よっぽどいい曲に思える。にもかかわらず、『くちびる~』が初のオリコン1位というのは、事務所が同曲のセールスを全力でバックアップしたということだろう。
思うに、『くちびるNetwork』は、有希子に「正輝のことはもう忘れなさい」という事務所から彼女への「手切れ金」の性格を持っていたのではなかろうか。だが皮肉にも、曲が売れれば売れるほど、作詞者の松田聖子にも印税が入るのだから、ユッコにとっては耐えがたい仕打ちに感じられたかもしれない。
前掲書『闇に葬られた「怪死」の真相』 (別冊宝島編集部 (編)、宝島社(2016年))の中で、元スポニチ芸能記者の中野信行氏は、「当時、サンミュージックの相澤社長と、石原プロの小林正彦専務はマージャン友だちでもあり、事務所同士にも接点はあった」と述べている。
サンミュージックと石原プロの双方が、 有希子と正輝の引き離しに関与していた可能性が高いのではないだろうか。
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