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【フクシマ・タイムズ】 2015年3月20日 北米西海岸の生態系異変続く

北米西海岸で生態系の異変が依然として続いています。カリフォルニア沿岸では、餓死しかかったアシカの子が記録的な数で打ちあがっています。アラスカ沿岸のシロクマの脱毛症。次に人間に起きることの予兆でなければよいのですが。

◆ 2015年3月7日付 The Sacremento Bee

http://www.sacbee.com/news/local/environment/article12965981.html

  • 今年の1月・2月だけで、栄養不良や餓死しかかったアシカの子1,450匹が、カリフォルニアの海岸に打ち上がった。(前年同期: 68匹)
  • 打ちあがった子アシカは、痩せ衰えていて「骨と皮だけ」の状態だ。
  • カリフォルニア・アシカの子の大部分は、(ロサンゼルス沖の) チャネル諸島のサン・ミゲル島、サン・ニコラス島、サン・クレメンテ島、サンタ・バーバラ島で生まれる。

図 座礁したアシカの数の推移

National Oceanic and Atmospheric Administration のデータをもとに、あまのじゅく作成。

(関連映像)

◆ 2014年12月11日付 Alaska Dispatch News

http://www.adn.com/article/20141211/scientists-seek-cause-patchy-baldness-some-beaufort-sea-polar-bears

  • アラスカ北部ボーフォート海のシロクマに、原因不明の脱毛症が観られる。部位は頭や首や肩で、露出した皮膚部が硬化する病変が認められる。
  • 研究者らが1998年から2012年にかけて追跡調査した結果、2012年には調査したシロクマ個体の 28% にこの症状が観られ、当該期間中の最高値を記録した。当該期間を通じた平均値は 3.45% だった。
  • [脱毛症により] 露出した皮膚部の生検を行ったが、細菌性や真菌性の感染の形跡は認められなかった。
  • 2012年は、アラスカのアザラシに脱毛症が観られた時期ともほぼ重なる。
    (アザラシの脱毛症については、以前に【フクシマ・タイムズ】でも取り上げました。)

(関連情報)

  • アラスカ西海岸の Shishmaref で2014年11月に見つかった脱毛症状のアザラシ

11-18-14 Seal with hair loss - Shishmaref, Alaska