豪州の「震災4年」記事。
- 放射線レベルが高いために故郷に戻れない人が、まだ約12万人いる。ガンなど長期的な健康影響が、大きな懸念となっている。
- 原発事故以前は、日本の小児甲状腺ガンの症例は百万人あたり1~2人にすぎなかったが、今や福島では検査を受けた約30万人のうち、甲状腺ガンが確定もしくは疑いありと診断された症例が100以上ある。
- (福島住民の) ムトウ・メグミさんは、娘ナナさんの甲状腺にあるしこりの原因が、福島原発事故による高レベルの放射線に被曝したためだと確信しており、当局が本当の危険を隠していることに怒っている。
- ムトウさんによれば、福島原発事故後、娘さんと息子さんの身体に変調が観られる。発疹、鼻血、ひどい疲労感。息子さんの白血球数が減少。
- ムトウさんは、家族とともに福島市から引っ越ししたかったのだが、経済的理由でできなかったのだという。
「福島は豊かな農業地帯でしたので、かつては親戚・友人からもらった地元の農産物を食べて暮らしていました。でも今は他県から食品を買っています。以前よりお金がかかるので、ここを離れられないのです。」