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【フクシマ・タイムズ】 2014年2月14日 東電のデータ隠し


東京電力が、福島第一原発構内で昨年7月に採取した地下水から、過去最高となる 1リットル当たり 500万ベクレルの放射性ストロンチウム90が検出されていたと、今月6日になって公表した問題について各国メディアが報道。東電は計測器のせいにしているものの、報道では 「データを隠していた」 という風に受け止められています。

下記 fukuleaks.org の筆者が述べているように、昨年7月というタイミングが2020年東京五輪招致の時期と重なっていることから、五輪招致のために東電は都合の悪いデータを隠したのではないか、という疑念が生じます。

また、東電の 2月7日定例会見の中で、上記検出箇所の近くで労働者が作業していたことが示唆されていました。危険な放射能レベルを労働者に隠して作業・被曝させていた疑いも浮上しています。

さらにその後、海側井戸の地下水から 1リットル当たり 7万6千ベクレルとこれまでにない高濃度の放射性セシウムが検出され、建屋から外部への直接漏出が濃厚となるに及んで、東電に対する怒りがますます広がっています。

◆ 2014年2月11日付 ジャパン・タイムズ (時事通信記事)

「昨年7月、東電は過去最高レベルの放射線測定値を隠した」

  • 東電は、地下水から極めて高レベルの放射線が検出されたことを昨年7月時点で知っていながら、最近まで公表しなかった。

http://www.japantimes.co.jp/news/2014/02/11/national/tepco-withheld-record-level-radiation-data-last-summer/#.Uvyx4SyChjp

◆ 2014年2月11日付 fukuleaks.org

  • [検出と公表の] タイミングが、この問題を一層疑わしいものにしている。というのも、[2020年] 五輪開催地の決定がほぼ同時期になされているからだ。(訳注: 2020年東京五輪開催が決定したのは、2013年9月7日。)

http://www.fukuleaks.org/web/?p=12332

◆ 2014年2月13日付 ヴォイス・オブ・ロシア

  • 福島第一原発の状況は、悪化の一途をたどっている。
  • 先日、過去の放射線推計値が、危険性を低く見せかける目的でごまかされていたことが明らかになったが、東電は技術的な間違いのせいにしている。

http://voiceofrussia.com/news/2014_02_13/Deadly-cesium-levels-spike-in-groundwater-under-Fukushima-8345/

◆ 2014年2月13日付 シャンハイ・デイリー (上海日報)

「東電、太平洋海岸近くで記録的レベルの放射性セシウム検出。度重なる過誤に、原子力規制委員会の怒り募る。」

http://www.shanghaidaily.com/article/article_xinhua.aspx?id=200325