島田奈美作品を男声でどこまで表現できるかに挑戦する企画、名付けて「73チャレンジ」。今回で7曲目になります。4th シングル「Free Balloon」を歌ってみました（1987年2月11日発売）♪パワー不足気味ですが、珍しく明るい声音（高い波動）で歌うことが出来たので、アップします（^-^）
Free Balloon
原歌手： 島田 奈美
作詞： 松本 隆
作曲： 林 哲司
編曲： 新川 博
歌唱： あまのじゅく
ヨットが帆をあげ 港を出てくわ
夏色の風 岬から見ていたの
涙に濡れてた あなたの記憶を
お陽さまにあて乾かしてしまうのよ
真っ赤なポストに サヨナラの手紙
一人旅は好きよ
防波堤にカメラ
自動シャッター ポーズするの 笑顔で
まるでFree Balloon 想い出の糸が
小指から離れて飛んで行く
白いFree Balloon 気球に飛び乗り
あなたから旅立つわ
まだそれなりに哀しいけれど
いいのよ 強く生きたいの
青いスニーカー 背中にリュック・サック
ボードを積んだワゴン車が声かける
悪いけど私 初対面の子に
ついて行くほど軽くない 知らん顔
男の子なんて 当分いらない
波の音が好きよ
心洗う感じ
砂の上に寝転がれば 青空
まるでFree Balloon 生まれ変わりたい
新しい自由な私へと
白いFree Balloon 吸い込まれそうな
青空に浮かんでる
まだ少しだけ淋しいけれど
平気よ
まるでFree Balloon 想い出の糸が
小指から離れて飛んで行く
白いFree Balloon 気球に飛び乗り
あなたから旅立って行くのよ
—
実際に歌ってみて、サビを歌い上げるのに凄くパワーが必要なことがわかりました。彼女は、決して声量に恵まれていた方ではなかったので、こういう力で押すパートはきっと大変だったろうな、と思います。特に、ライヴ後半のへばってきたところで歌うのはキツかったはず。島田さん、華奢な身体でよくがんばったねぇ。彼女のシングル曲は難度の高いものばかりです。
URLに数字の「73」が入って嬉しい♪
<原曲プレイバック♪>
彼女がオリコン、「サ・ベストテン」、「歌のトップテン」で10位以内に初ランクインした記念すべき曲。
1st シングル オリコン最高19位 ⇒ 2nd 同15位 ⇒ 3rd 同12位、と順調にステップアップしてきた彼女。この 4th シングルには、初のベスト10入りの期待が集まっていました。発売日には、ヒットを祈って、東京・神宮外苑でいっぱいの風船を大空に放っています（曲名にちなんで）。その祈りが通じたのか、見事悲願成就と相成りました。
楽曲の完成度が高く、ベース・ラインが素晴らしい、というのは多くのファンが指摘するところ。名曲 3rd シングルと同じ作家陣を起用したのが、奏功したと言えるでしょう。
曲の主人公が、1st～3rd シングルの片想いに悩む弱い女の子、から一転して、自ら別れを選んだ強い女の子に。彼女自身は、「これは16歳の旅立ちの歌」だと感じていたそうです。英語の「Balloon」には「風船」と「気球」の意味がありますが、その両方のイメージを上手く使った歌詞ですね。
ライヴでも定番のナンバー。B面の「頬よせて」も佳曲。彼女のディスコグラフィを語る上で、外せない一枚です。
①映像は、1987年2月1日に発売されたミュージック・ビデオ「時のサークル･ゲーム」より。I LOVE JAPAN IV様、貴重な映像をアップいただき、誠にありがとうございます！
②1987年2月26日「サ・ベストテン」出演時の映像（第10位）。
彼女はデビュー曲で当番組のスポットライト枠に出演を果たしていましたが、10位以内にランクインしての出演はこれが初。
彼女は、スタッフからベストテン入りしたと聞いた時、嬉しさよりも先に戸惑いを覚えてしまった、と語っています。自分が思っていたよりもすごく早くその時が来たから。でも喜んでくれているスタッフや、ファンのことを考えると、この喜びはみんなのもの、ますますはりきらなきゃいけない、と考えが変わったそうです。そんな周囲の期待を背負っての出演のため、松下アナも語っているように、彼女は相当緊張していたようですね（^-^）
目標にしている歌手がジョン・レノンというエピソードも紹介されます。
「彼のように自分の中から湧き出るような歌が歌えたらいいな」と語っているように、彼女は歌を通して自己を表現する道を探し求めていくことになります。
LoMN ANNEX様、貴重な映像をアップいただき、誠にありがとうございます！
https://www.youtube.com/watch?v=K7dQoETbHPQ
③1987年2月15日「ロッテ 歌のアルバムNOW」出演時の映像と推定。この回の彼女は、やんごとなき可愛さです。
歌詞とマッチした完成度の高い振付が良いです。
・「お陽さまにあて乾かして～」で髪をなびかせる仕草（中森明菜「サザン・ウィンド」風）
・「サヨナラの手紙」を差し出す仕草
・「想い出の糸が」で指をクルクル
・「小指から」で小指立てる
・サビの「あ・な・た・か・ら～♪」の振付が、お約束ですね（^-^）
アイドル懐かしみ隊 様、貴重な映像をアップいただき、誠にありがとうございます！
—
< あまのじゅく【歌ってみた】アーカイブズ♪ >
あまのじゅくの歌を全部お聴きいただけるページはこちらです。
