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【フクシマ・タイムズ】 2013年11月19日 元東電技術者の告発

◆ 2013年11月17日付 ジャパン・タイムズ

情報誌「選択」に掲載された記事の英訳。元東電技術者の告発。原発内の配管は、津波よりも先に、地震によって既に重大な損傷を受けていた。

  • 福島第一原発に12年勤務した元東京電力技術者、木村俊雄氏の見解によれば、原発内の配管は、津波よりも先に、地震によって既に重大な損傷を受けていた。木村氏は、津波が全電源喪失を引き起こし原発災害につながった、とする東電の立場に疑問を呈している。
  • 木村氏は、事故の真因解析のために、関連するデータの公表を東電に求めた。東電は、2013年8月に初めて当該データを公表したが、そのデータは全体の一部分に過ぎないことが後に判明した。
  • データ解析の結果によれば、地震発生直後、炉心内の冷却液の約30%が逆流を始め、冷却液の流れが正常方向に戻った後、流れが不規則に変動し、やがてゼロ未満になった。 これらは全て、津波が原発を襲う前に起こった。木村氏は、その原因が配管の破損にあったと考えている。木村氏の推論によれば、地震直後に配管が損傷し、冷却液が漏れ始め、原子炉の水位が急速に低下してメルトダウンを引き起こした。
  • 東電の報告書によれば、原子炉の水位が燃料棒の最上部に到達したのは、(2011年3月11日の) 午後5:46頃であり、 その後、炉心損傷のために格納容器から放射性蒸気が漏れ始めた、としている。しかし、同じ報告書には、作業員が同日午後5:19に原子炉建屋内に入ろうとしたところ、 放射線量が高すぎたため諦めざるを得なかった、という矛盾した記述がある。これは、メルトダウンが東電の推計よりも早く起こっていたことを示すものであり、木村氏の推論を裏付けるものだ。
  • 東電が、データを全て公表すること、および地震によって配管が破損したと認めることを拒み続ける背景にあるのは、柏崎刈羽原発の安全性に重大な疑義が生じる、という恐れだ。 2007年の中越沖地震の際、地震による配管損傷のために、同原発にて火災が発生したことが知られている。東電は、同原発を出来るだけ早く再稼働したいと考えている。福島第一原発の配管が地震によって損傷した [ということになれば、追加の安全対策を施すまで、] 柏崎刈羽原発の再稼働は不可能になる。
  • 東電の「嘘」が、明るみに出るまで、おそらくさほど時間はかからないだろう。

http://www.japantimes.co.jp/opinion/2013/11/17/commentary/cracks-in-tepcos-311-narrative/#.UonLtSyChjp

ご参考: 「選択」誌の記事紹介

http://www.sentaku.co.jp/category/economies/post-3084.php