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アベノミクス そんなにスーパーじゃない

2013年6月15日付 英エコノミスト誌に「アベノミクス そんなにスーパーじゃない (“Abenomics Not so super”)」 という記事が掲載された。スーパーマンの格好をした安倍氏が墜落している挿絵入りである。

5月18日付の同誌には、安倍氏がスーパーマンの格好をして颯爽と空を飛んでいる挿絵入りの記事が掲載されたばかりであった  (“Abe’s master plan”)  ので、1ヶ月で急転直下という展開だ。

今回ご紹介する 6月15日付の方の記事を読むと、6月5日に安倍氏が公表したアベノミクスの「第三の矢」について、同誌は全く評価していないことが分かる。それもそのはず、公表された「第三の矢」では、7月の参議院選挙を前にして、政治的にセンシティブな構造改革案が軒並み棚上げされていたからである。それら棚上げされた構造改革案こそ、英米欧 (外資系企業) にとっての主要な関心事項なのだといえる。例えば、(従業員の解雇を容易にするための) 労働市場改革、(外国人が社外取締役に就任し易くするための) コーポレートガバナンスの改革、(外資系企業が市場参入し易くするための) 農業改革・医療改革・電力事業改革などである。

7月 (21日予定) の参議院選挙で自民・公明が勝利し、国会の「ねじれ」を解消してから、これらセンシティブな構造改革を進める、というのが安倍氏の描いているプランである。選挙までは、寝た子を起こさないよう、大人しくしていようという魂胆だろう。

7月の選挙で自公に勝利を許した場合、上記のような構造改革が推進され、日本の経済・社会の疲弊がますます進むことは容易に想像できる。あなたは、それでもよいですか? 有権者の皆さんは、棄権 (= 選挙権を放棄) して、後になって 「こんなはずじゃなかった」 と無責任なことを言わないよう、くれぐれも選挙に行って投票しましょう。

日銀に金を刷 (す) らせて、株式市場に突っ込んで無理やり株高を演出しただけの、子供だましの「アホノミクス」 に騙 (だま) されることなく、日本の将来を真剣に考えて投票しましょう。

以下、少々長くなりますが、6月15日付の英エコノミスト誌記事を和訳の上、引用しますので、ご参考ください。

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