4月17日、英国ロンドンのセントポール大聖堂にてマーガレット・サッチャー女史の葬儀が営まれていたのと同じ頃、 同国サウスヨークシャー州のゴールドソープ村では、 同女史の死を祝う集会が開かれた。
サッチャー女史の人形 (ひとがた) が首吊りにされたり、燃やされたりした。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2939275/10599374
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-south-yorkshire-22183736
記事の写真内のプラカードには、”Thatcher the milk snatcher (ミルク泥棒サッチャー)” や、”Thatcher the scab* ” など、痛烈な批判の言葉が。
(* scab には、「疥癬」と「スト破り」の二重の意味がある。)
ゴールドソープは、かつて炭鉱の村だった所で、 サッチャー首相時代の1984-85年に炭鉱ストを経験。 その後、炭鉱は1994年に閉鎖され、10万人もの人々が生計を失った。
新自由主義政策を推進したサッチャー女史は、 その波に乗って「勝ち組」となった人々からは賞賛される一方で、 その政策に生活を破壊され、置き去りにされたイングランド北部、 スコットランド、ウェールズなどの人々からは今なお激しく嫌悪されている。
サッチャーは死んでも、その政策の犠牲となった人々の怨念は生き続ける。