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【フクシマ・タイムズ】 2013年10月2日 Gundersen氏インタビュー (1)


◆ 2013年10月1日付 ハフィントン・ポスト紙のサイトに掲載された 「ザ・リアル・ニュース」の動画

密度の濃い7分間。今日は時間の関係で、動画の前半 (3:30まで) をご紹介します。

語り手は、この【フクシマ・タイムズ】でも何度かご紹介しているArnie Gundersen氏。 同氏は、原子力産業界出身で、現在 Fairewinds Energy Education (NPO) で啓蒙活動を行っている。

  • 安倍首相は真実を述べなかった。福島第一原発から [汚染水が] 太平洋に大々的に漏れている。奇形の魚 (*) や動物が観察されている。すでに甲状腺ガンが観られる。
  • 安倍首相の発言は、東京オリンピック招致を目的とした広報の任務だった。でも実際には何も根拠がない。彼は、現場の人達が、信じられないような困難にもかかわらず、どれだけ懸命に働いているかを、本当のところ理解していない。半日だけ現場にやって来て、皆の幸運を祈って、帰る、というのは真のリーダーがやることではない。

(*) 動画の1:20頃に映像あり。

  • 私は、事故当初の1週間、CNNに出演して、[清浄化が] 長くつらい仕事になるだろうと述べた。3日間に原発3基が爆発というのは、かつて起きたことがない。だから、これは、まったく新しい事態だ。
  • でも最大の問題は、東電が福島原発の操業継続を許されて、清浄化をしようとしていることだ。東電は原発の運転会社であって、エンジニアリング会社ではない。だから、清浄化に必要なスキルを持ち合わせていない。清浄化に不適な人達が清浄化をしようとしている。
  • もう一つの問題は、コストだ。東電には、[清浄化を行うための] 資金がない。私は、[汚染] 水が太平洋に流れ込むのを防ぐための提言を、2年前に行ったが、東電には資金がないと言われた。もし私の提言を実施していれば、東電は今のような混乱に陥らずに済んでいただろう。
  • お金は日本国が出す必要があるだろう。日本政府は、0.5兆ドル (50兆円) もの債務を負ってしまったことを認めたがらず、またそのことを日本国民に知らせないでおきたい。なぜなら、日本政府は原発50基を稼働させたいからだ。もし日本国民が、自分達が向き合わねばならない債務のことを知れば、原発稼働は実現しないだろう。

(2013年10月3日追記: ハフィントン・ポストのサイトからは動画のリンクが外れてしまったようです。下記のFairewinds のサイトに、動画と音声書き起こしが掲載されています。)

http://fairewinds.org/media/in-the-news/nuclear-engineer-japans-pm-lying-japanese-people-safety-fukushima