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【フクシマ・タイムズ】 2014月1月27日 シマツ・ヨウイチ仮説抄訳


 

キャンプ・デービッドのゴー・サイン

取引が成立したのは、その後安倍がワシントンを訪問した際であった。リチャード・ニクソン [元大統領] の失脚につながったような盗聴を警戒したブッシュは、キャンプ・デービッドが提供する機密性を選択した。[2007年] 4月27日、同所にてブッシュと安倍は45分間密談した。そこで何が起きたのかは、ぼんやりとした輪郭すら明らかにされていない。

安倍のロシア・カードが示唆する通り、彼は濃縮ウランを買い求めていたのだ。米国産のウランとプルトニウムは、純度99.9%であり、世界最高級の核物質である。鉱物の不純物が含まれていないので、その起源を突き止めることができない。対照的に、中国・ロシアの研究所に由来する核物質は、濃縮過程で取り込まれる不純物により特定可能である。

1980年代初頭、安倍の最初の仕事は、神戸製鋼所での勤務であった。同社の研究員だった一人に、宇宙物理学者の村井秀夫がいる。(訳注3) 村井は、ソ連の電磁気技術を「冷間成形」鋼に適用した。村井は、後にオウム真理教の [科学技術省大臣] になった。オウムは、安倍の父 [晋太郎] が開始したプログラムの下、ソ連の兵器技術者らを募集・採用していた。安倍は、政府入りした後、JETRO (日本貿易振興機構) の米国部門に赴任した。JETRO のニューヨーク事務所には、ペンタゴンや主要防衛企業のデータベースに不正侵入して先進技術を盗むためのコンピュータが設置されていた。そのハッカー・チームを率いていたのは東京大学のトップ・ゲーマーであり、その人物は勧誘されてオウムに入信した。1995年の東京地下鉄サリン事件を受けて、安倍はPR (広報) 作戦を用いて、父 [晋太郎] が造り出したカルト教団と距離を置いた。

2007年、ブッシュとのキャンプ・デービッド会談の成功を受け、安倍はインドに飛び、チェイニーの4国間同盟をインド政府に売り込んだ。チェイニーは、この取引の目的を達したものと推定される。

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(訳注3) 調べ得た限りでは、神戸製鋼所における安倍晋三の勤務期間は 1979年4月~1982年11月、村井秀夫の神戸製鋼入社は1983年4月であり、二人の勤務期間は重なってはいない。また、安倍晋三の JETRO赴任の事実は確認できていない。

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