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【あまのじゅく メモ No.8】「ジャスティン・トルドー=カストロJr.」説 

カナダのグローブ・アンド・メール紙の報道によれば、ピエール・トルドーとフィデル・カストロの道が初めて交差したのは、1970年のことだ。この年の10月、カナダのケベック州で、ケベック解放戦線 (Front de Libération du Québec, FLQ) のテロリストによる政府要人2人の拉致事件が発生した。

イギリスの上級貿易委員ジェイムズ・クロスを拉致した FLQ のテロリスト達は、キューバ(またはアルジェリア)への亡命を求めた。カナダ政府(外務省)とキューバとの交渉の末に、キューバは FLQ のテロリスト達の受け入れに合意した。その結果、FLQ のテロリスト5人が、フィデル・カストロの承認の下、カナダ政府によってキューバに送還された。

当時カナダ首相だったピエール・トルドーは、このときのフィデル・カストロの協力に対して、後に私信で心からの感謝を述べたという。だから、カナダのトルドーとキューバのカストロの関係は、遅くともこの時にはすでに始まっている。

(出典)2016年11月26日付 グローブ・アンド・メール記事
Castro and Trudeau: a famous, but also fraught friendship
(カストロとトルドー:有名な、しかし危うい友情)
https://web.archive.org/web/20161127001401/https://www.theglobeandmail.com/opinion/castro-and-trudeau-a-famous-but-also-fraught-friendship/article33058005/

(出典)Robert Demers – Memories of October 70
https://web.archive.org/web/20201021003132/https://sites.google.com/site/octobercrisis70/accueil

(参考)ウィキペディア日本語版「オクトーバー・クライシス」の項
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%82%B9

余談になるが、この1970年「十月危機」の際に、ピエール・トルドー首相は、戦時措置法を発動し、ケベック州とオタワにカナダ軍を展開した。

2022年2月にカナダで発生したフリーダム・コンボイ(新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの義務化と非接種者に対する行動制限に反対する、トラック運転手らによる一連の抗議行動)を受け、ジャスティン・トルドー首相が「非常事態法」(1914年に成立した「戦時措置法」を改正した法律)を発動したのは、「父」ピエールの強権的手法を真似たものだったと言える。

フィデル・カストロの死去(2016年11月25日)を受け、ジャスティン・トルドー(カナダ首相)は、カストロを「偉大な指導者」と称える声明を発表し、批判にさらされた。ジャスティンの実父がフィデルであり、ジャスティンがカナダを共産主義国にすべく DS によって首相に据えられた人物なのだと考えれば、この声明の内容は合点がゆく。

(出典)2016年11月28日付 CNN 記事
カナダ首相、カストロ氏への称賛コメントで批判と嘲笑の的に
https://www.cnn.co.jp/world/35092803.html

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