投稿記事

【フクシマ・タイムズ】 2014年4月14日 トモダチ作戦訴訟 続報


「トモダチ作戦」に参加した米海軍の水兵らが、米国で東電を訴えている裁判の続報です。原告らの訴えに対して、東京電力が反論を提出した模様です。また、トモダチ作戦中に放射線被ばくした米空母ロナルド・レーガンの母港を日本に移す動きがあり、要注意です。

◆ 2014年4月6日付 Orange County Register、同7日付 AP通信

  • この提訴が非常に問題含みなのは、米連邦裁判所に対して、米軍の意思決定過程に首を突っ込むよう求めていることだ。米艦隊の中でも最新鋭の部類に入る空母レーガンが、大量の放射線を浴びていることを知らなかった、ということがあり得るだろうか?
  • 東電は告訴棄却の申し立ての中で、次のように述べた: 「何千人もの人員を預かり、世界最新鋭の機器を備えた米空母の司令官が、外国の一電力企業のプレスリリースに情報を依存していたとは、信じがたい。」
  • さらに東電は、水兵らの申し立てが、いわゆる「消防士の原則」によって禁じられていると主張。(訳注: 消防士は火事の危険を承知した上で消防活動に当たっている、という前提なので、火事が原因で損傷を負ったことについては提訴できない。)
  • また東電は、仮に裁判を続けるとしても、同社の本拠地である日本の裁判所で争うべき、と主張。
  • 東電および米海軍は、水兵らの被ばくは低レベルだった、と主張している。
  • 空母レーガンは現在サンディエゴに停泊中だが、あまりにも放射性が高いため、海に沈めるべきだと主張する者もいる。同空母は、トモダチ作戦終了後に環太平洋諸国から [放射性が高いことを理由に] 寄港を断られ、何週間も太平洋を漂流した経緯がある。同空母の母港が、今年にも日本の港に移される予定。

http://www.ocregister.com/articles/radiation-608614-tepco-navy.html

http://hosted.ap.org/dynamic/stories/U/US_FUKUSHIMA_SAILORS_LAWSUIT?SITE=AP&SECTION=HOME&TEMPLATE=DEFAULT

◆ 2014年4月9日付 RT (ロシア・トゥデイ)

  • 疑いの目が東電に向けられる一方で、米水兵らは米海軍に対しても、[トモダチ作戦中の] 放射能の危険性を認識していたのかどうか、開示するよう迫っている。原子力空母であるレーガンは、放射線検出器やガイガー・カウンターを多数備えており、米海軍は [現場の] 放射能の水準を分かっていたはずだ。

http://rt.com/usa/navy-fukushima-nuclear-radiation-504/

◆ 2014年3月19日付 Democracy Now!

  • 米海軍水兵の妻による裁判所への宣言文: 「私の夫は、空母ロナルド・レーガンに搭乗してトモダチ作戦に参加中、放射性の粒子に被曝しました。その結果、2012年11月14日に生まれた私達の息子は、生後8か月で脳腫瘍および脊椎腫瘍と診断されました。」

http://www.democracynow.org/2014/3/19/fukushima_fallout_ailing_us_sailors_sue