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【フクシマ・タイムズ】 2014年4月6日 名古屋の家から「熱い粒子」


◆ 2014年4月3日付 Fairewinds.org

(動画および文字起こし)
http://fairewinds.org/hottest-particle/

Marco Kaltofen氏(ワーチェスター工芸研究所):

  • 福島第一原発から460km離れた名古屋の家のハウスダストから、「ホット・パーティクル(非常に放射性の高い粒子)」が見つかった。粒子の直径は約 10ミクロンで、吸い込まれて肺の中に留まり得る大きさだ。粒子そのものの放射能は 310ベクレルだが、1 kg当たりに換算するとペタベクレル/kg を超える。1ペタとは、10の15乗 (ゼロが15個)、1,000兆のことだ。参考として、日本の食品の基準値は 100 ベクレル/kg以下だ。
  • この粒子は、核燃料と核分裂で生成した物質とが混ざったものだ。粒子の重量の80%は、炉心材料から成る。このことから、この粒子が原発の炉心に由来することが分かる。原発事故の高温で気化したものが、凝結してできたものだ。
  • 原子炉格納容器から飛び出た粒子は、非常に遠くまで運ばれ得ることが分かる。粒子は非常に小さいので、風などに乗って長い距離を移動する。
  • 家屋内に汚染物質が集積されて、屋外環境よりも汚染度が高くなることがある。
  • 日本・米国・カナダの家庭から、ハウスダストのサンプル(例えば、掃除機の集塵バッグや、エアコンのフィルタなど)の提供を受け、分析した。その中で、今回見つかった粒子の放射性が最も高かった。これまでのところ、福島県と東京のサンプルの約25%から、ホット・パーティクルが検出されている。