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【フクシマ・タイムズ】 2014年3月26日 給食で安全性アピール


◆ 2014年3月21日付 nsnbc international.com

http://nsnbc.me/2014/03/21/exposed-death-of-fukushima-workers-covered-up-by-tepco-and-government/

2014年3月6日ドイツにて開催された IPPNW(核戦争防止国際医師)会議での、おしどりマコさん (フリーランス・ジャーナリスト) のスピーチについて報道。

(動画と文字起こしはこちらから)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3624.html

「今回ヨーロッパに来て大変驚いた事は、 ヨーロッパのみなさんが日本を『民主主義の自由の国だ』 と思われている事です。私は東京電力の記者会見に、実はもっとも参加している記者なんです。(中略)そうしますと、メディアで報道する時にいろいろな圧力がかかってくるんです。」

  • 2012年(原発事故後)福島第一原発で看護師をしていた方への取材:

現在原発の作業員は何人も亡くなっているのですが、それは仕事中に、作業中に亡くなった作業員だけ発表があります。で、仕事をしていない時。例えば週末や、夜寝ている時に急に亡くなったりする作業員もいるんですが、それは一切発表されません。そして、数えられてもいません。 たとえば沢山被ばくをして、50ミリシーベルトや60ミリシーベルトや70ミリシーベルトや、それだけ被ばくをして作業員を辞め、1カ月後に亡くなる方もいますが、それも発表されませんし、数えられてもいません。」

  • 福島県の母親の方々への取材:

「彼女たちは 『子どもたちに学校給食で福島県の物を食べさせないで欲しい』 というアピールをして、署名活動をしています。現在福島県の生産物は残念ながらみなさん汚染を怖がって購入する人が少ないため、まず子供たちに福島県の物を食べさせて安全性をアピールして売って行こうという政策がとられています。

「現在、福島県の7割で福島県の物が学校給食に使われています。元々事故前に福島県の物を食べていなかった地域でも、原発事故の後、安全性をアピールするために子どもたちに食べさせようという動きになっています。 彼女たちはそれに反対して 『なんとか汚染されていない地域の物を食べさせて欲しい』 という主張をしています。」

「それについてはいろんな議論があるのですが、きちんと検査をするとか。しかしそうではなく、子どもたちに安全性のアピールをさせるという事自体が間違っているのではないかと、彼女たちは主張しています。

  • 2012年、ベラルーシのベラルド研究所のアレクセイ・ネステレンコ所長と福島県を取材した時の模様:

「彼が一番驚いていた場所が、福島県の伊達市というところの小学校で、プールの横のフェンスのすぐわきが 27.6 マイクロシーベルト/hという地点です。彼に 『この小学校の子どもたちは避難しているのか?』 と聞かれたのですが、私は 『今授業を受けている』 と答えました。」

「彼は非常に驚いて 『ベラルーシではこれは子どもたちがすぐに強制避難させられているレベルの線量だ』 と。 『日本は豊かな国だと思っていたが、なぜ子どもたちはここで普通に授業を受けているのだ』 と言われました。」

  • 福島県と IAEA が覚書を交わした時、福島県の住民は『原子力の推進機関である IAEA に自分たちの健康調査は任せたくない』 と、強く反対。
  • 2011年5月に、厚労省と文科省から全国の大学と協会と学会と研究機関に出された文書について:

「東日本大震災の後、被災地や汚染地で実施される健康調査について、(中略)『許可なく詳細な詳しい調査をすることのないように』という意味合いの文書です。実際にこの文書が出る前(中略)、3月4月は福島県の飯舘村やその他汚染が強い地域に、いろいろな大学の研究者や民間の研究機関が入っていたのですが、この文書が出た事によって、調査を止め福島県から出ていったチームがいくつもありました。現在健康調査は、日本では福島県立医科大という国が指定した機関のみで大掛かりに行っています。その他の調査は今はほとんど行われていないという現状です。