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【フクシマ・タイムズ】 2014年3月13日 日本からの声


◆ 2014年3月10日付 Nuclear Hotseat #142

原発事故から3年 特別番組「日本からの声」 (ポッドキャスト日本語版)

(01:45-07:25) 小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)

  • 放射線管理区域に相当する汚染地域が14,000平方キロにおよぶ。そこに数百万人の人々が棄てられていて、「逃げたければ勝手に逃げろ。国は一切知らない」ということにされてしまっている。
  • この事故が起きたことによって、それなりの人達が原子力に抱いていた夢が間違いだったことに、日本国内でも気が付いてきている。なかなかその数を多くすることが今現在も出来ないままで、自民党政権が生き延びてしまっている。

(07:25-15:30) 木内みどりさん(女優)

  • 原発事故があってから、自分がいかに無関心で原子力発電について何も知らなかったか、うかつだったと思った。小出さんの言葉:「知らなかったあなたにも責任がある。」
  • 日本国政府そのものが原発を推進しているので、流れを変えていくことは容易ではない。自分にできることを積み重ねていくしかない。
  • 日本の報道のあり方にも疑問点が沢山ある。私はテレビを全く見なくなった。テレビを見ていると洗脳されてしまう。自分の目で見て、自分の頭で考えることをこの3年やってみて、分かってきたことがある。
  • 原発を止めるということは、他人に犠牲を強いて自分だけ豊かに暮らそうという生き方をやめることだ。戦争も同じこと。

(26:55-33:35) 鈴木香さん(いわき放射能市民測定室たらちね事務局長)

  • 問題を自分のこととして受け止めていない人が沢山いる。
  • 事故が起きたことによって、一番のしわ寄せは子供達に来ている。
  • 私のような主婦が放射能の測定を行っているのは異常な事態であり、ここが戦場だということを意味する。
  • 初期被曝の症状が出ているにもかかわらず、子供達の健康よりも、経済活動の復興が優先されてしまっている。子供達の健康を一番に考えられない大人達が作り出していく社会の中で成長する、子供の成長空間が心配。

(40:12-44:44) キダ・セツコさん(富岡町から茨城県に避難)

  • 日本の国はあれほどの過酷事故が起きても、原発問題が考えられない、目の前の問題しか考えることができない [人がいる]。日本の国民って、本当の本当は貧しい人間なのかな。心が貧しいのではなくて、国の考え方が貧しいので、自分の生活を第一に考えてしまうのかな。

(44:44-50:35) 山本太郎さん(俳優、参議院議員)

  • 民意で原発は要らないという声が高まっても、原発推進勢力が日本の国会内でまだ大きな力を持っている。選挙では、被曝など命に関わることが他の争点でぼかされてしまい、民意が反映されづらい。
  • 政治の上に大企業・多国籍企業がいて、政治をコントロールしている。
  • 日本国内では、被曝の話はタブーになっている。被曝隠しが行われている。
  • 一人でも多くの人がこの危険性に気付いて、それぞれに出来る発信をしていくしかない。みんなが束になってかかっていくしかない。0.01%の人達のために、99.99%の人達が犠牲になるシステムを、世界中の市民がヨコにつながって、ひっくり返していかないといけない。

http://www.nuclearhotseat.com/1806/

(ご参考情報)