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【フクシマ・タイムズ】 2013年12月12日 西海岸の生態系異変(1)


米大陸西海岸の生態系の異変。福島災害/原発事故との関連は不明ですが、気掛かりです。

◆ 2013年12月11日付 SFGate

ヒトデの死滅。

  • 謎の病気により、[米大陸] 太平洋岸のヒトデが死滅していっている。メキシコからアラスカまでの沿岸の潮溜りや [沖合] において、種々のヒトデがやられている。
  • ヒトデ消耗性疾患と名付けられたこの病は、昨夏 [カリフォルニア州] モントレー海岸の潮溜りで初めて発見された。この病にかかると、ヒトデの形が (ドロドロに) 崩れて体の一部がもげ落ちる。
  • 原因は誰にも分からないが、おそらくはウィルス・バクテリア・汚染物質の一種ではないか。
  • 初めにこの病にかかるのは、みな肉食種だ。ヒトデは、イガイ・ウニ・ハマグリ・巻貝などの無脊椎動物を食べる。
  • 病原について研究者らは、海産毒、ウィルス、福島災害後に太平洋を渡ってきたがれきに含まれる放射能など、様々な可能性を探っている。

http://www.sfgate.com/science/article/Mystery-ailment-is-wiping-out-coast-s-starfish-5046911.php#photo-5565261

◆ 2013年11月22日付 ナショナル・ジオグラフィック誌

海底の有機堆積物 (訳注)  の大量発生。

  • 米国科学アカデミー紀要に11月11日付で発表された研究によれば、サンタバーバラとモントレーの間のカリフォルニア沖、西方145マイル (220km) の地点において、2012年3月には海底の 1% 未満が [有機堆積物] で覆われていたのに対して、同年7月1日までに海底の 98%超が覆われた。[1990~2007年にかけて、この被覆率が15%を超えることはなかった。]
  • カリフォルニア州モントレー湾水族館研究所の海洋生物学者で、研究リーダーの Christine Huffard 女史によれば、この研究を実施している24年間において、過去2年の有機堆積物の量が群を抜いて最大であった。
  • 2011年と2012年の量の増加の原因について、Huffard 女史は、気候変動が最有力としながらも、いまだ科学者が観測していない、より長期のトレンドの一環かもしれない、と述べた。

(訳注) 有機堆積物: 生物の死骸、排出物、分解物などが堆積した泥。デトリタス、デトライタス。

http://newswatch.nationalgeographic.com/2013/11/22/sea-snot-explosions-feed-deep-sea-creatures/

◆ 2012年12月11日付 CBS サンフランシスコ

イカの大量座礁。

  • [カリフォルニア州] サンタクルーズ郡の海岸12マイルにわたって、アメリカオオアカイカ (フンボルトイカ) が数百匹以上、打ち上がった。
  • イカを海中に帰そうとした人もいたが、それらのイカは泳いで岸に戻ってきたという。
  • イカの胃袋は、より小さなイカを食べて満腹の状態であった。
  • 研究者らは、原因を特定できていないが、有毒の藻類を食べたのではないか、という推測もある。

http://sanfrancisco.cbslocal.com/2012/12/11/hundreds-of-squid-wash-ashore-along-santa-cruz-county-beaches/