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【フクシマ・タイムズ】 2013年12月4日 凍土遮水壁の問題点


◆ 2013年12月3日付 英ガーディアン紙

昨日の【フクシマ・タイムズ】でご紹介しました、 海洋科学者 Ken Buesseler氏 (ウッズホール海洋学研究所) の見解も掲載されています。

  • 仮に凍土遮水壁がうまくいったとしても、新たな問題を引き起こしかねない。海に向かって流れ出している地下水は、海水が内陸に浸透してくるのを防いでいる。その地下水を遮ったり、迂回させたりすれば、海水が確実に侵入してくる。通常であれば、これは問題とはならないのだが、福島周辺の土壌は放射性セシウムで満ちている。放射性セシウムは、淡水下では粘土に結合するが、塩水によって再度放出される。
  • Ken Buesseler氏: 「淡水が流れ出しているのを止めると、結果として地中のセシウムが放出される可能性が非常に高い。ある意味、土に安全に埋まっているもの [=放射性セシウム] が、パルス的に海に再流入することになる。」

http://www.theguardian.com/environment/2013/dec/03/fukushima-daiichi-tsunami-nuclear-cleanup-japan

◆ 2013年12月4日付 英BBC

馬脚を露(あら)わしたIAEA。彼らが原子力を推進する機関であることが露呈しました。

  • IAEAが福島第一原発の清浄化作業を賞賛。
  • IAEAの声明: 「敷地内で増え続ける汚染水について、基準値以下なら [海に] 放出することも含め、東電はあらゆる選択肢を検討すべき。」

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-25211967

ご参考記事) 「トリチウム水放出も選択肢」=福島第1廃炉でIAEA調査団 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/311eq_fukushima_1np/?id=6099500

◆ 2013年12月3日付 ジャパン・タイムズ

福島県の首長選挙で、現職が次々に落選していることを取り上げています。

  • 安倍政権は、これらの市長選挙で有権者が発したメッセージに耳を傾けるべきである。地元住民は、災害からの再建が遅々として進んでいないことを不満に思っており、政府にもっと努力することを求めている。
  • 安倍政権は、福島の有権者の不満を真摯に受け止め、空約束ばかりせずに、行動を起こさねばならない。

http://www.japantimes.co.jp/opinion/2013/12/03/editorials/fukushima-voter-discontent/#.Up8ou8RdVSQ