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【フクシマ・タイムズ】 2013年9月16日 4号機の燃料除去について


  • 東電が11月からの作業開始を計画している、4号機からの使用済み燃料の除去について、多くの海外メディアが、この作業の困難さと危険性を警告しています。
  • これまでの東電の対応を見て、こんな会社にこんな危険な作業を任しておいてよいのか、という論調が目立ちます。

◆ 2013年8月29日付 ジャパン・タイムズ

  • 東電は4号機から使用済み燃料を取り除くという、細心の注意を要する作業を11月に開始する計画だ。原子炉の上のプール内に、1,300本の使用済み燃料集合体が存在する。これらの燃料は合計で400トンの重量があり、広島原爆から放出された放射線量の14,000倍に相当する放射線を含んでいる。この使用済み燃料プールは、地上18メートルの高さにあるが、地震と津波による損傷を受け、その状態は悪化しつつある。更なる衝撃に対して脆弱な状態のままであり、地盤液状化の危険にもさらされている。このプールから、猛毒のプルトニウムを含む使用済み燃料を取り除くことは、緊急の課題である。
  • 通常の状況下でも、使用済み燃料の除去は難しい仕事であり、普通コンピュータの助けを必要とする。しかし損傷のために、4号機および他の原子炉5基からの使用済み燃料の除去は、手動で行わなければならない。この作業は大変な環境で実施されるので、さらなる災難を引き起こすリスクが高まる。
  • もし何か不具合があった場合、その結果はこれまで世界が経験したいかなる原子力事故よりも、はるかに深刻なものとなる可能性がある。もし燃料棒除去の途中で、燃料棒が落下したり、損傷したり、絡まったりした場合、起こりうる最悪のシナリオとしては、大爆発、プール内のメルトダウン、あるいは大火災などがある。これらの内、どれか一つでも起これば、大気中に猛毒の放射性核種が大量に放出される事態につながる可能性があり、東京や横浜を含む日本の大部分、および近隣諸国すらをも重大な危機にさらすことになる。

http://www.japantimes.co.jp/opinion/2013/08/29/commentary/government-must-take-over-fukushima

◆ 2013年8月30日付 CNN

原子力コンサルタントの Mycle Schneider 氏: 「使用済み燃料の大火災が起これば、現在の規模をはるかに上回る惨事となる可能性が高く、チェルノブイリからの放射能の放出を何十倍も上回る可能性がある。

http://globalpublicsquare.blogs.cnn.com/2013/08/30/why-fukushima-is-worse-than-you-think/

◆ 原子力産業界出身で、現在 Fairewinds Energy Education (NPO) で啓蒙活動を行っているArnie Gundersen氏は、もし福島の使用済み燃料プールが崩壊したら、南半球に移住せよ、述べている。
(2012年4月15日付のラジオ・インタビュー)

http://fairewinds.org/media/radio/arnie-gundersen-on-kgo-radio-disaster-lingering-at